■ビジコンで受賞した後の事業の状況を教えてください。

「まちの元気を育む」という主軸は変わっていません。第３回のビジコンがコロナ禍真っただ中、オンラインでの開催でした。しかも出産・子育ても真っ最中、プレゼン本番も夫が代理で出席という状況でした。でも前に進むしかなかったです。自分から動いていく、仕掛けていく、背水の陣で臨みました。

具体的には未整備の地下空間を動かしてみました。北区の知人でDIYに詳しい人に講師を依頼して、ワークショップ形式で手を入れました。勝浦在住の花屋さんから朝市の品々を送ってもらって遠隔朝市をオープンし、ハレマニを手掛けた設計事務所が立ち上げたパン屋さんのパンも販売してみました。近隣の人も関われるようにフリマや子どもたちの洋服を交換するイベントなど地下を活用して地域に開く活動にも取り組みました。

コロナ前に始めたインバウンド向けの民泊もマッチングサイトでのコンセプトの見せ方を変えました。自分たちが手作りをモットーに子どもたちの暮らしを大事にしていることやスタジオを併設していることなど自分たちの趣向を添えて発信していくことで、同じような事に関心のある方、ダンスやヨガをやっているとか、ヴィーガンの方などに利用して頂くようになりました。副業として順調に伸びています。

今後はスタジオ・レンタルを充実させて、利用者からの場所の活用・発展に期待しています。また「まちの元気を育む」ダンサーとして、北区周辺で即興的に踊る様子の動画配信にも注力していきたいです。子育て中こそ街が大切、人と関わり、街が面白くなるような場所にしていきたいです。